ぎぎぎいぃ

毎日新聞「八王子殺傷:「死んじゃだめ」 斉木さん一時手上げ力尽き」を読んでたまらなくなった。(http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&id=555539)合掌
参照:八王子駅 : 新・秋嶋書店員日記
◆大阪社会労働情報プラザ廃止
橋下府知事宛にパブリックコメントの投稿もしたのですが、残念、無念。

 大阪府労働情報総合プラザが廃止になるかもしれないと言うことを聴いて驚きました。数少ない民間委託の成功例だと思っていたからです。偽装請負、派遣労働、ワーキングプア、貧困など労働にまつわる問題が根元にある事態が大阪では多々見受けられると思う。
 先日のあいりん地区での暴動、野宿者問題、自殺者も全国で10年連続3万人超という警察庁発表がありました。大阪は07年度では自殺者数2241人、前年より289人も増えています。生きづらい地域になっていることは間違いありません。大阪におけるセーフティネットのインフラが劣化しているのでしょうか。
 せめて、働く人々に優しい労働環境を構築することでもかような事態を防ぐ一助になると思う。大阪は中小企業の町です。労働組合さえない事業所がほとんどでしょう。労働問題は日常茶飯事に起きる。そのように軋む労働の場で色んな人が出会い、学習する情報スポットは社会の底が抜けないように支える場所でもあります。貴重な未来に繋がる「労働にまつわるデータ」は分散ではなく集積して始めてその資料効果が何倍にも上がる。
 「普通に働く人が、普通に働けない人も、それなりに相互扶助しながら、幸せになれる町をつくること」、そんなインフラのスポットである地味であるけれど必要な働く人の情報プラザが何故、廃止の対象となるのか、どうしても理解できません。
 聞くところによると、情報プラザが発足した当初と比べると入館数が4倍にもなっていながら、民間委託になって、約1/5の経費削減になったというサプライズな実績をあげたと聞き及んでおります。
 橋下改革の基本は成果主義を取り入れて少なくとも年齢給から職務給への移行に見られるような聖域なき改革だったはずです。勿論、道州制導入と国からの財源譲渡しか最終的な解決策はないとは思います。だからこそ、次の高いステージで闘うためには、そのような成功事例をあっさりと切ってしまうことにはどうしても納得がゆかない。
 まさか、府知事就任以前の成功例はむしろ自分自身の政治的ゴールにならないから切るんだという理不尽さが聖域なき断行の隠された動機だとすると哀しいことです。勿論、そんなことはないと信じます。スポーツマンとしての公正さをなにより尊ぶ知事には私の言っていることは理解が届くはずです。ー文責栗山光司ー

http://rodoshomei.blog17.fc2.com/blog-entry-39.html
http://shaunkyo.exblog.jp/8685233/
bk1に本田由紀著『軋む社会』のレビュー投稿。

軋む社会 教育・仕事・若者の現在

軋む社会 教育・仕事・若者の現在

本書の最終章『絶望から希望へ』の「いま、若い人たちへ」の一文は立ち読みでもいいから「若い人」に読んでもらいたいですねぇ。m(__)m
頭だけ、引用します。

若い人たちへ。/いま、この国には、いびつなところがこれまでよりもいっそう目立ってきているようです。社会のなかのさまざまな領域や組織が、それぞれ閉ざされたなかで、競争に勝ち残るための効率性を、最大限に追求しようとしています。/その結果、生身の人間にとってとても息苦しく、何のためかわからないままに駆り立てられるようなことが、そこらじゅで起きています。/たとえば仕事の世界では、やり方をほとんど教えてもらえずに、いきなり責任が重く複雑な仕事を担わされることもあります。その役目を果たそうと必死で働いた結果、疲れ切って心身を壊し、辞めざるをえなくなったケースがたくさん報告されています。/あるいは逆に、いつまでも単純な繰り返しの作業を与えられ、給料の低いままで、これから成長していけるという将来の展望を、まったく持てないような職場も数多くあります。(後略)