ヘンリー・ダーガー/ルパン/ホームズ

昔の原稿をシュレッダーにかけていたのですが、断裁した後で、あ!そうか、あんなことを書いていたかもしれないと、思い出すことがあっても、もう元の黙阿弥。マイミクさんが、子供のリクエストでシャーロックホームズの本を購入したとのエピソードがあったけれど、シュレッダーにかけた原稿である長編小説の『子供の王国』という章で、「ルパンとホームズ」について書いていました。あの文章をブログにアップすべきであったと後悔したけれど、もうダメです。僕は勿論、ルパン派で、ウロ憶えでは、シェークスピアの『ベニスの商人』を『ペニスの商人』に模して、主人公の「あぶコウシャク」が付き合っている女の子に毎夜、毎夜、物語を迫られ、面白い話をしなければ、メイクラブさせてもらえない。まあ、「あぶコウシャク」にしても、物語を語ることで、『ベニスの商人』は『PENISの商人』となりおおせるわけw。
だから、子供にオススメ出来るものではないけれど、こんな概略だったと思う。
裁判官に変装した男装の麗人ポーシャはルパンで、金貸しシャイロックはホームズで、原典と違って、シャイロックはあくまで彼の宗教的倫理観とルパン(ポーシャ)とアントニオ、バッサニオに対する腹立たしいルサンチマンで、契約どおりベニスの商人アントニオの肉棒1ポンドを要求する。さて、シャイロックのホームズはどんな知恵を振り絞るでしょうか?法廷は恋と友情と娘にさえ裏切られた金貸しシャイロックの激情の修羅場に変貌する。そんな物語です。やっぱ、子供向けではないですねぇ。シャイロックは、命を賭けて契約自由の原理主義に拘泥するのです。
ヴェニスの商人の資本論 (ちくま学芸文庫)

ヴェニスの商人の資本論 (ちくま学芸文庫)

ここに、頭山満を噛ますと物語は次のステージにアップするかもしれない。
ムーカシ、むかし その昔。
本とおもちゃの「子供の王国」に可愛いツルギのヒメがいた。
こんな出足で始まっている。
何か、ヘンリーダーガーみたいだけど、ヘンリーダーガーの「非現実の王国」が発見される前の原稿です。

「尾ある人、井より出て来りき。その井に光りありき。汝は誰ぞと問いたまえば、僕は国つ神、名は井氷鹿という、と答えもうしき」ー<古事記>よりー