ポチたちの夢の共和国

kuriyamakouji2009-07-29

報道されない警察とマスコミの腐敗 映画『ポチの告白』が暴いたもの

報道されない警察とマスコミの腐敗 映画『ポチの告白』が暴いたもの

今日、同志社大学寒梅軒ハーディーホールで、高橋玄監督の映画『ポチの告白』を見ました。三時間を越える長丁場だったので、おしっこが心配でしたが、予想以上に面白くて珍しく尿意を催さなかった。それだけスクリーンに集中出来たというわけでしょう。
ジャーナリズム、警察官僚、この国のたとえば前日、平岡正明の『ヨコハマ淨夜』で引用した、「下りる、ということを容認しない日本社会の滅私奉公型組織論の島国根性が俺は憎く、下りるということを裏切りと同一視する陰険さは日本社会がプロ戦闘集団を生まなかったからだろうが」(p45)に牽強付会すれば、せめて、警察官僚組織は「プロ戦闘集団」になって欲しい。甘いもたれ合いの「夢の共和国」よりましかもしれない。
ところで、映画の主人公タケハチ(菅田俊)が僕の大好きな若山富三郎に似ていると思いました。始めのうちはそんな感じがしなかったけれど、段々と若山富三郎とかぶってきて、刑事役をやっている富三郎というノリで楽しんでいました。
タケハチは法廷闘争し出所したら「帰って来た若山富三郎」になってもいいではないかと思うけれど、多分、子供や妻のため家族のため、「夢の共和国」の暖かい包摂でちゃんと再就職をさしてもらい、この国はポチたちにとって万々歳となる。
最後のシーンはどちらに向かうかは観る側の解釈かも知れないが、僕的にはタケハチがあまりにも段々と若山富三郎に似て来だしたので、ポチになって欲しくないと思ったのでした。
http://pochi-movie.com/
19:00〜21:00迄、映画監督の高橋玄+ジャーナリスト寺澤有のゲストトークがあり、今、終わったばかりだと思うけれど、さてどんな侃々諤々がなされたのでしょうか。僕は第一回上映(12:00〜15:25)を観て、お二人の舞台挨拶を聴いて、吉田神社まで行って朱印ラリーをしたから、トークには参加はしませんでした。
しかし、同志社の寒梅軒会館は興味あるイベントが多いねぇ。8月2日に浜矩子の「MBA公開講座」も面白そう。
テーマ:「日本経済の次のシナリオ〜恐慌ドラマのセカンド・ステージを通貨と金融の視点から考える〜」
http://bs.doshisha.ac.jp/lib/files/activity10/pdf/090802_mba_kokaikoza.pdf