ニッポンの思想/書棚と平台

ニッポンの思想 (講談社現代新書)

Life番外編「『ニッポンの思想』をめぐって」 - 文化系トークラジオ Life
出演:斎藤哲也佐々木敦仲俣暁生、charlie(鈴木謙介
ゲスト:小林浩(月曜社、ウラゲツ☆ブログ)
(Part1)http://www.tbsradio.jp/life/2009/09/life_28.html
(Part2)http://www.tbsradio.jp/life/2009/09/life_part2.html
(Part3)http://www.tbsradio.jp/life/2009/09/life_part3.html

を聴いたら佐々木敦の『ニッポンの思想』を読みたくなりました。
ただ、残念なことに小林浩の話をもっと聴きたかった。
書棚と平台―出版流通というメディア
今、いろんなところで取り上げられている柴野京子の『書棚と平台』の第三章で「購書空間の変容」というキーワード購書空間人文書という狭い空間にあっても有効な鍵概念だと思う。「現代思想空間の変容」と「購書空間の変容」は通底しているわけで、そのあたりの問題を敷衍して、文化系トークラジオで、例えば、小林浩、柴野京子をゲストに迎えて、現代思想と出版流通にリンクさせた掘り下げをしたらオモロイのではないかと思いました。
勿論、小田光雄×柴野京子トークバトルを聴きたいが、それはラジオではなく書店でのトークイベントで開催すればとてもスリリングだと思う。僕としてはジュンク堂大阪本店の喫茶室で難波店店長の福嶋聡も参加してのトークを聴きたい。企画して欲しいですねぇ。

先ごろ刊行された『書棚と平台』(弘文堂)で、柴野京子氏が「話をややこしくしているのは、出版産業体の経営問題と一般的な読書問題との混同である」と指摘する通りである。
 その上で、腑分けされた層同士の連関を改めて考えてみることが、次に重要な作業となる。二段階にわたるそうした作業が、出版界全体の状況判断と対策を、それぞれ正確で有意義なものにするために不可欠なものであると、私は考える。ー asahi.com(朝日新聞社):【出版】出版界をめぐる様々な状況と対応 話をややこしくしているもの - メディアリポート - デジタルよりー

参照:柴野京子の『書棚と平台』を批評する - 出版・読書メモランダム
続『書棚と平台』を批評する 1 - 出版・読書メモランダム
続『書棚と平台』を批評する 2 - 出版・読書メモランダム

柴野と星野に共通してみられる操作の共通性は、おそらく偶然ではない。二人の記述の背後に潜んでいるのは、学会の中にある、私の一連の出版に関する著作に対する面白くない思い、学会外にいる私を認めたくないという気分であり、それが二人の操作に象徴されて表出しているのだろう。それに加えて、様々な経緯と事情から、私とその著作を始末してしまいたいという学会のルサンチマンまで重なっているように思える。
柴野がどこまで意識していたかわからないが、そのような学会の気分の代行者の役割を担い、誤まった「出版危機言説」見取図を前提にして、新たな研究を志向する本文を展開したことは残念としか言いようがない。それなのに彼女は「文献一覧」に、私の著作を共著も含めれば、6冊も掲載していて、他の著者と比べれば、異例の扱いとなっている。
かつて仄聞したところによれば、拙著が刊行された時、トーハンや日販でも若手有志による読書会や勉強会がもたれ、書かれていることが事実だと認める結論に至ったという。柴野がそのメンバーだった可能性も高いし、そうでなくても読んでいたことは確実だろう。ひょっとして拙著がきっかけになって、彼女は出版史研究に赴いたのではないだろうか。しかし学会のバイアス、及び「エディターシップ」「文化的公共圏」「アソートメント」概念を導入したことによって、拙著を排除するしかなかったと思われる。拙著を認めてしまうと、取次の不良債権問題等に目を向けざるを得なくなり、研究論文が成立しなくなるからだ。それゆえに公正な研究者をよそおいながら、近年の出版史を歪曲する立場に至ったと考えられる。ー続『書棚と平台』を批評する 3 - 出版・読書メモランダムよりー

続『書棚と平台』を批評する 4 - 出版・読書メモランダム
http://d.hatena.ne.jp/solar/20090924/p2
2009-09-19
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