大阪府がん登録とは

一昨日、通院している大学病院で「がん登録」についての質問をしたのですが、患者の問い合わせが珍しいのか、即応のための窓口がないみたい。大阪府がん登録事業は「大阪府悪性新生物(がん)患者登録事業実施要領」に基づき、大阪府医師会及び医療機関の協力を得て、大阪府が実施している。
実務作業は、大阪府健康医療部、大阪府医師会、及び大阪府立成人病センターがん予防情報センターの3者が協力して行っている。だから、僕の通院している病院では、大阪府医師会経由で個人登録するようになるのかなぁ。このあたりの情報公開の流れがもう一つよく分からない。当然、担当医のカルテの公開問題にも関連するし、大阪府個人情報保護条例施行(1996年)にも抵触する部分がある。ただ、大阪府個人情報保護審議会で事業の継続が承認されたわけです。
僕は原則、がん登録に限らず、「記者会見問題」にしろ、情報公開に向かっての方向性は賛成です。
毎日新聞(2009/10/7)で、「Dr.中川のがんから死生をみつめる:/26 患者データ収集が急務」という記事がアップされています。

日本のがん対策のうち、遅れている一つに「がん登録」があります。がん登録とは、がん患者の診断情報や治療方法、その結果などを、個人情報を保護しながら登録し、効果的な治療方法などを分析する仕組みです。日本は、この制度が整備されていないため、1年間にがんになった人数さえ分かりません。/一方、結核や梅毒などの感染症は、法律に基づいた届け出の義務があり、正確なデータがそろっています。たとえば、07年度に発症した結核の患者は2万5311人、梅毒の患者は737人と分かります。(略)/がんは、1981年に日本人の死因の第1位になり、それ以来、がんによる死亡者数の増加に歯止めがかかりません。07年度のがん死亡者数は33万6290人に上り、死亡者の3分の1を占めています。/しかし、がんについては、感染症のような重厚なデータがありません。データ収集の体制がきわめてお粗末だからです。新型インフルエンザなどの感染症も軽視はできませんが、やはりバランスに欠けているといえるでしょう。最大の「国民病」である、がんに対する有効な対策を実施するためには、当然ながら「がんを知る」必要がありますが、がん患者の数さえ正確に把握できていないのが日本の現状であり、がん登録の整備は急務といえます。(略)/(中川恵一・東京大附属病院准教授、緩和ケア診療部長)

通常、病院側で積極的な広報活動もしていませんねぇ。問い合わせが多ければ窓口担当者も用意されるでしょうが、僕のような患者は例外中の例外みたい。でも、ネットで検索して「大阪府がん登録:大阪府がん登録とは」というテキストをプリントしてくれたので、これを参考にして最終的に「がん登録」の届けをしようと思います。(http://www.mc.pref.osaka.jp/ocr/ocr_hcr/ocr/ocr.html
参照:「大阪府がん登録72報」「届け方法」・用紙など「フォーム」「記入要項」
しかし、これは正確をきして記入するのは大変だぁ、担当医に訊いてみよう。まずは病院の管理課ですかねぇ。