雑誌を下さい

おたんこナース (1) (Spirits healthcare comics)
研修医なな子 (5) (You comics)
通院している大学病院から電話があったから「ヤバイ」ことでもあるのかと緊張しました。何と、管理課からで、いつも僕が病院の図書館に本を寄贈しているから、雑誌は手には入らないかというリクエストなのです。
12月から移動図書館を設けて各病室を回るらしい。配膳車のようなもので移動図書館を改造したのでしょうか。
そう言えば、偶々「やすらぎ文庫」(病院の図書館)で本を借りようとしたら、〔自分が寄贈した本を借りることがあるのです。例えば偽日記さんがブログアップしている、中上健次の『19歳の地図』に収載されている「蝸牛」とか、保坂和志樫村晴香「言葉の外へ」なども寄贈しているから、読み返したい時、借りわけ。ちょっとばかり僕の別荘形式の「本棚」にもなっているw。予定では、まあ、外れればラッキーなのですが、来年は抗ガン剤の治療に入って一ヶ月単位で3,4日の入院、3週間の退院、又、3,4日の入院のローテーションで入退院を繰り返すかもしれない。そのためにも、文庫本をメインに寄贈している「自分のため」という側面もあるわけです。〕看護士が今度入院する患者の家族と共に「やすらぎ文庫」にやって来て、「ここは、患者さん、家族さんたちが利用できる図書室で借り出しもできます。」と利用方法を説明していました。
えらく積極的にサービス活動をしているとの印象です。数ヶ月前から壁に毎月寄贈者の名前を貼りだしているのですが、僕の名前が常に壁にぶら下がっている。何か余計、張り切らざるを得なくなります。
そんなおり、雑誌をメインにしたいから、僕に雑誌のリクエストをしたわけ。
雑誌なんか簡単に手には入らない。古い雑誌は喜ばれないしねぇ。
ここの大学病院は結構、民間の力を導入して「病院改革」に積極的です。病院内のナビゲートは人材派遣会社からの粋な制服を身につけたコンダクターのお嬢さん?達です。
彼女たちは看護士ではないので、時たま待ち時間に雑談しても相手になってくれます。
病院のパンフによると、お医者さんたちが詰めているバックヤードも診療科ごとに仕切板がなく、自由に行き来できるらしい。横の情報交換がしやすいシステム作りに意識的に挑戦しているみたい。
手元にある雑誌は『風の旅人』、『オルタ』の隔月誌、月刊誌はフリーペーパーの『月刊島民』、隔週発売の『ビッグイシュー』ということになるけれど、『月刊島民』、『ビッグイシュー』は患者さんに喜ばれるかもしれない。この雑誌をメインにしますか。
ところで、コミックを前に寄贈したので、コミックを移動図書館のリストにすればいいのに、 端からコミックはダメと言う関係者がいるみたい。
僕は天満橋のエル・ライブラリーが縮小しており、コミックをもらって、『おたんこナース』、『研修医なな子』を全巻寄贈したから、移動図書館にぴったりじゃあないかと言ってあげたのに、バックヤードに眠っているのです。
囲碁将棋の雑誌なんかいいねぇ。地元の図書館にかって囲碁将棋の雑誌のバックナンバーがずらりと並んでいたが、今はない。残念。俳句雑誌でももっていこうかなぁ。
しかし、大学病院も色々と患者のサービスに励んでいます。ボランティアで働いている人も沢山いるし、常に募集しているが、僕は別段ボランティアスタッフではない。患者です。でも、こんな依頼をしてくるのです。
政府の事業仕訳なので、やり玉にあがっている厚生年金病院なぞは、こんな風に地元の市民に頭を下げて協力を依頼するみたいな面倒なことはしないんでしょうねぇ。