小説を読みたくなる春

須賀敦子を読む収容所群島(1) 1918-1956 文学的考察猿の詩集 上かけら
湯川豊の『須賀敦子を読む』を読んでいると、須賀敦子を再読したくなった。
『コルシア書店の仲間たち』を始め持っていた須賀敦子文庫本を病院の図書室に寄贈していたのです。
今度外来で通院したおり、借り出ししよう。
前回、ソルジェニーツインの単行本『収容所群島』の(1)、(2)を借りたが膨大な実名が登場する資料群に圧倒されて、面白いのですが、やっぱ完読は無理です。発行は1974年ですよ。当時も途中で挫折しました。面白くなくはないのです。めっちゃくちゃ面白いのです。ただ、一気読みは出来ない。とても疲れる。とてつもないエピソードと事件、映画『カティンの森』が氷山の一角だったんだとつくづく思う。カフカの審判どころではない。不条理さを突き抜けて思わず笑ってしまうこともある。でも、すごく疲れる。暫く時を置いて又、「読むこと」にチャレンジすることにしよう。
新刊では丸山健二の『猿の詩集』を読んでみたい。
今週の本棚・本と人:『猿の詩集 上・下』 著者・丸山健二さん - 毎日jp(毎日新聞) 今週の本棚・本と人:『猿の詩集 上・下』 著者・丸山健二さん - 毎日jp(毎日新聞)
青山七恵の『かけら』も良かったけれどねぇ。『かけら』は年寄りをいい気分にさせてくれる。疲れません。良く眠れる。
高村薫の4月から「サンデー毎日」で始まる新連載の『新 冷血』も気になります。
時代を駆ける:高村薫/1 「新 冷血」で顔のない世代描く - 毎日jp(毎日新聞) 時代を駆ける:高村薫/1 「新 冷血」で顔のない世代描く - 毎日jp(毎日新聞)