しがみつかない生き方

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

図書館から借りて読んでいますが、香山リカの「しがみつかない生き方」って簡単そうで難しいと思う。
一気にトップギアで走るのではなく、ブレーキをかけたまま、とまったままでもなく、
こまかくアクセルブレーキをかけながら、ギアチェンジする繊細なバランス感覚が必要だと思うけれど、
「ほどほどの収入」がマジョリティだった社会が短い時期にあったようなこともあったが、
そんなバランスの良い「生き方」、「社会システム」の構築は大賛成ですが、
人々が勝ち負けに拘る「心性」を基盤においた「生き方」では、難しいでしょう。
確かに「無意識とは他者の欲望である」（ラカン）。
夢（無意識）実現の「夢」は時としておぞましく、怖ろしいものです。
吟遊旅人：blog版
著者は「私は、本当の夢の中で、反社会的ではない範囲で無難なことを仕事にしたい」とは書いているけれど…。
しかし、カツマーの「生き方」って「しんどいだろうねぇ」僕的にはやっぱ香山を応援。