流れるままに「形状記憶」(アースダイバー)

1Q84 BOOK 3
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
週刊 ダイヤモンド 2010年 4/17号 [雑誌]
アースダイバー
吉本隆明のDNA
現代霊性論
今日は朝から夜まで、珍しく動き回りました。
先日、初日の長谷川等伯展は混雑していたので、パスしましたが、
今日は雨模様なので、平日ではあるし、そんなに混雑していないだろうと、朝から京都国立博物館に行ってまいりました。
40分待ちでしたが、初日の70分待ちと比べると許容範囲。
楽しく観ることが出来ました。会場内も比較的ゆったり気分で観れました。やはり、厳正な入場制限があった方がいいねぇ。
京阪の七条駅のトイレに傘を置き忘れたのですが、途中で気がつき、でも引き返すのが億劫なので、そのまま、博物館に行って、
食事もすませ、4時間近く経過しているから、もう傘はないだろうと、帰りも同じトイレに入ると、何と僕の置き忘れた傘が同じところにありました。
仕方がない、又、同伴。傘を持ってそのまんま、京阪電車に乗って京橋まで行く。
紀伊国屋の京橋店入口のウィンドウに村上春樹の新刊と岩崎夏海ドラッガー本が華やかにディスプレイされていた。
大阪城公園は雨のぬかるみでせっかくの傘を差して、公園を葉桜になった桜を見やりながら歩きました。
それでも、雨中のジョギングしている若者達がいる。歩いていると、大型バスが何台も停まっているところ(元兵工廠あたり)で僕と同年輩の人達が集団で歩いている。そうか、造幣局桜の通り抜けだ。どうやら、埼玉あたりから来ているらしい。僕も紛れ込んで「桜の伴走」。
しかし、屋台が一杯並んでいたが、ぬかるみの雨の中では商売にならない。
その「雨のサクラロード」を呼び込みの声を振り切って歩くのは大変。どこの店もお客さんが殆どいない。
手持ち無沙汰でため息が聞こえそう。寒さもこたえる。
水晶橋を渡ってエル・ライブラリーとは反対側のドーンセンター向かって歩き出す。
今日のメーンイベントはナカノシマ大学4月講座の「大阪アースダイバーへの道」なのです。
ドーンセンター横の追手門学院の「大阪城スクエア6階」で開講。講師は中沢新一釈徹宗
19:00に開講して、いきなり、「今里新地」が登場したのには驚きました。
僕が高校二年の夏(1960年)、大阪の高校に転校しており引っ越しした先が近鉄線の「今里」だったのですが、その近くに「今里新地」があるのに、案内人の釈さんは分からなかったと言う(勿論、今ではわかっています。今度、中沢さんを案内するとのこと)。
どうやら「ディープなおおさか」が「アースダイバーへの道」につながるみたい。猪飼野コリアタウン、東成区、西成区、そして、上町台地生駒山山系を核とした「アースダイバー」な形状記憶を探査するプロジェクトを立ち上げるみたい。
しかし、会場内に内田樹さんもいらっしゃったのには驚いた。講演も予定の時間をオーバーする程の盛り上がりで、内田さんも飛び込みで「東西の線」(大阪では縦は筋、横は通り)のアースダイバーな探査についてコメントしましたが、平松邦夫市長まで登場して、「大阪の文化」について熱く語って、府知事の文化的中身のないいわば「大阪特区」について「単に東京のまねごと」ではないか、「大阪アースダイバー」の形状記憶を核(文化・地層)とした「おおさか特区」でないといけない。すごくマットウな批評を行っていました。
車中では図書館で借りた藤生京子の『吉本隆明のDNA』を読んでいたが、中沢さんは『吉本隆明の経済学』(仮題)を執筆中なんですね。
ドラッカーについても話しました。大阪は銀、東京は金でしょう。そのあたりの考察から、大阪の決済は「人間関係」(信用取引)。その象徴として松下幸之助が思い浮かぶが、まさにドラッガーではないか。話は古代から通底しているのです。

>>この項つづく
参照:ぼくの本がオンライン版の『ビジネス・ウィーク』で紹介されました - ハックルベリーに会いに行く ぼくの本がオンライン版の『ビジネス・ウィーク』で紹介されました - ハックルベリーに会いに行く