白川静読本をめくりながら、

文字遊心 (平凡社ライブラリー)文字逍遥 (平凡社ライブラリー)白川静読本魂の仕事人
白川静を語るとき、もはや伝説エピソードになっているが、
教育の問題は、教育者、研究者の問題でもある。
かような大人が身近にいれば、子どもも大人になれる。

 日本の大学がすべて崩壊しても、二食分の弁当をもって夜おそくまで研究室に籠って研究を続けておられる白川静さんの立ち姿だけは遺るだろうという話が、現在、わたしのようなものの俗耳に入ってくる伝説だ。これには根拠があるとおもう。いまから二十数年まえ、暴れん坊の学生たちのデモも白川さんの研究室には踏み込めなかったと学生たち自身から聴いたおぼえがあるからだ。(p330)ー吉本隆明白川静著作集 内容見本』(1999年)よりー

大人と子どもの<関係性の問題>である。「師」、「リスペクト出来る人」を持てる感性を持てる子どもはとても幸せだと思う。
たとえ、それにより、裏切られ傷ついても「他者」を発見する。
そこから、又、<関係性のスパイラル>が歓びの渦を巻く。

「やりたいことと」と「やれること」: たけくまメモ
大学で「教授編集者」をやるということ: たけくまメモ
学生にお金を払う大学: たけくまメモ