3ヶ月?

前立腺ガン治療革命 (小学館101新書)

前立腺ガン治療革命 (小学館101新書)

例えば、毎月点滴している抗がん剤(タキソテール70mg)を125mgぐらい投与しているが、ものの本によるとガイドラインでも、この抗がん剤の効き目は平均3ヶ月と例外なく書かれている。平均の意味がもう一つわかりにくいw。
この平均がエビデンス(医学的根拠)で謂いでもあるとしたら、患者の僕としてはちょっぴり不安でもあるわけです。
担当医に訊くと20,30回も投与している患者がいると言う。
前立腺がんではないけれど、友人のお父さんで5年前旅立ち寸前で家族そろって枕頭にあつまったが、なんと持ち直し抗がん剤を二ヶ月に一回の段取りで投与して、延命している。転移しているのに、数十回継続で効いているわけです。
僕自身、12年前リンパ節転移のステージD-1から出発してエビデンス的見地からすぐにも旅立つ予測をしていたが、延々といまだに延命している。
良き意味で裏切られたわけです。「エビデンス」であれ、「代替医療」であれ、余白の部分が依然とありますねぇ。
平均は平均であって、参照にすぎないぐらいのスタンスを患者はもった方がいいとは思う。

藤野邦夫の『前立腺ガン治療革命』を読みましたが、本書は素人の僕にも視界良好な前立腺ガンの只今の治療最前線を梗概してくれている。
新書としては秀逸な出来でしょう。「エビデンス」になるべき科学的知見を整理して丁寧にわかりやすく説明してくれている。僕の脳内が多少なりともスッキリしましたよ。まずは、かような本を丁寧に読み、勉強して「代替医療」はそれからという段取りが穏当でしょうね。