テロメラーゼ

毎日新聞の記事より(2011/2/11)

がん細胞が増殖し続けるのに必要なテロメラーゼという酵素の働きを抑制する遺伝子「PITXI」を発見したと、鳥取大の久郷裕之准教授らのチームが10日、発表。(略)
染色体の末端にはテロメアという部分がある。正常細胞では分裂のたびに短くなり、細胞は老化、死滅する。がん細胞ではテロメラーゼがテロメアの短縮を防ぐため、増殖し続ける。
チームは、マウスのがん細胞にヒトの染色体を一本ずつ導入。5番染色体を導入した細胞では、テロメラーゼの働きが抑えられた。5番染色体からテロメラーゼを抑制する遺伝子PIXIを特定、PIXIだけをマウスがん細胞に導入したところ、テロメラーゼの抑制が確認された。

がん増殖抑制遺伝子は殺抗がん剤と違って未来が明るい。IPS細胞を利用する際に懸念されるがん化を防ぐのにも役立ちますよ。