帯津良一

改訂新版 がんを治す在宅療法大事典

改訂新版 がんを治す在宅療法大事典

ホリスティック医療のカリスマ先生帯津良一の本は「ブ」で結構百均で購入して病院文庫に寄贈したのに、そう言えば、一冊も病院の図書室にありまへん。
嫌われたのかなぁ。代替医療関係の本は一杯出版されており僕だけではなく寄贈も多いはずなのにあまり見当たらない。
大学病院としては敬して遠ざけるのかなぁ。
一度、川越の「帯津敬三病院」を訪ねてみたい。

帯津病院では希望する人だけに、玄米食を出してくれます。でも、私は退院するまでずっと普通のお米で通しました。
「ちょっと身体を温めてみようか」
手術から一ヶ月たったとき、先生がおっしゃいました。いわゆる温熱療法ですね。
「先生、まだなにかやるんですか」
私としては身体が楽になり、ずいぶん回復したつもりでいたんです。
驚きました。
「手術で取れる部分はすべて取りました。しかし、残っている部分はこれから叩かないといけない、がん細胞は熱に弱いから温めるのは非常に効果的なんです」
温熱療法のやり方としては、まず、ピシバニールという注射を打ちます。するとその副作用で四十度くらいの高熱が出ます。全身がガタガタ震えてくると熱が出る。せっかく上がった体温を逃がさないようベッドの上にビニールシートを敷き、そこに掛け布団を三枚くらいかけて寝ます。さらに身体の両側に湯たんぽを置く。身体を温めながら抗がん剤の点滴を注入するんです。
普通は体温が四十度になったら水枕をして身体を冷やすんでしょうけど、まったく逆です(笑)。
温熱療法によって、抗がん剤の効果をあげようという方法らしい。正常な細胞は熱が加わると収縮してしまうのに対し、がん細胞は伸びきってしまうらしい。そのときに抗がん剤を入れると、抗がん剤ががん細胞に集中して効果が現れる。正常細胞への副作用を極力少なめにしよう、という試みでしょうか。
抗がん剤の量も五分の一とか、十分の一に減らすことができるから、副作用も少ない、という説明でした。
四十度の高熱を六時間も維持しながら、抗がん剤を入れる苦痛はとても表現できるものではありません。
嘔吐を繰り返し、腸が千切れるような猛烈な痛みがつづく。吐いて吐いて、吐きつづけて、吐くものがなくなると、最後は血が出てきます。それでも吐くものを胃のなかに入れておかないといけないので、お湯を飲むんです。水だと身体が冷えてしまうので温かいお湯を飲まなければいけない。時計と睨めっこしていました。(『がん患者学』205、6頁より)

すごいなぁ、僕だったらねを上げるなぁ~
温熱療法によって再発の可能性を叩くわけ。