シンヤさんの怒り/赤子の祈り

藤原新也サイン本

 藤原新也さんの行動力には感心してしまう。一見ささやかなことだけど、そのことが世界とつながっているんだという強い信念があるのでしょう。言ったこと、書いたことで自分と関わりをもったことは、とにかく最後まで始末をつける。『空から恥が降る』捨て猫もとうとう最後まで面倒をみてしまう。引き受けたことはおろそかにしない、
 shinya talkで、もう4年近く前になるのでしょうか、『人生のオウンゴール』は恥ずかしいほど胸がつまってしまった。身内であろうと、『菜の花電車』の友達であろうと、そして『白アリネズミ講の子ネズミが俺のズボンの裾をかじっておる』、同じマンションに住んでいる女の子であろうと、『オタクがマッサージする不思議』の男の子であろうと、『湯牧民の悲哀』のおじいさんであろうと、新也さんと、彼ら、彼女らとクールでとても濃密な交歓の刻を読者の僕に痛いほど感じさせてくれる。
 そして、ツバメの巣です。やはり新也さんは健在ですね。巣立ちを見守る新也さんの眼差しが暖かい、
? http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php?mode=cal_view&no=20060602
? http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php?mode=cal_view&no=20060605
? http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php?mode=cal_view&no=20060607
 参照:http://www.asahi.com/life/update/0604/006.html
 そんなシンヤさんが渋谷ブックファーストで6月の中頃サイン会をするのですね、シンヤさんのサインはとても素敵で大事にしています。梅田の大丸で『藤原新也の聖地』の展覧会が行われたおり、沢山のファンの方が並んでいたのですが、手抜きしないで丁寧に一筆書きで赤子を描いてくれたのです。僕も1944年の早生まれなので、還暦新也さんから還暦の僕に赤子のプレゼントだったのだなぁと、勝手に想像しました。あれから二年、大事にしています。その画像です。
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