行きずりの「バブリーな街」

引かれ者でござい―蓬莱屋帳外控つばくろ越え行きずりの街 (新潮文庫)
昨日は予定通り通院で「抗癌剤点滴」を行う。
半日、病院内でした。採血の結果は問題なかった。
PAS数値も前回の18から15に下がっている。
点滴棒を持って安楽椅子に腰掛ける。
テーブルには持参のCDプレイヤーを設置して、
風太郎さんから頂戴した「MELODY-EVGENI SVETLANOV」を聴く。
病院の図書室にあった志水辰夫の文庫『行きずりの街』も用意。
そんな快適環境設定をしたためか、二時間強の点滴が気分の良いものになりました。
多少、アルコール分の入っているんですよね。アレルギー反応をしなければ、
むしろ、点滴時には昂揚した気分になる人もいるんではないか?僕のようにねぇw。
ただ、多分、一週間後に免疫力が下がって院内感染の心配が出てくる。
白血球がどんと下がるから。だけど、それも一回目、二回目の経験から言えば、三日後に回復したが、今回はどうでしょうか?
しかし、体重が又、増えてしまった。77キログラム越えてしまった。
夏痩せなんかまるっきり関係がなかったです。
涼しくなったので、益々、食欲が昂進して体重が増えるのかなぁ。
体力がついて化学療法には強い味方ですが、メタボのトラブルがムクムクと頭を持ち上げる。
志水辰夫の『行きずりの街』は1991年度の日本ミステリー・ベスト1に輝いた作品ですが、1936年生まれの志水さんは、エンターテーメント一筋に何十年と第一線で活躍し続けている。最近は時代小説をよく書いていますね。
『青に候』、『みのたけの春』、『つばくろ越え』、『引かれ者でござい』も読んでみたい。PR誌『波』に北上次郎志水辰夫について熱い思い吐露している。
隠れシミタツファンオヤジは結構多いみたい。
そう言えば、バブリーなあの時代、僕のところまで、六本木交差点近くのビルの一室で「ブランド店」の店長をやらないかぁという声かけがあった。店がほとんど出来上がっていたが、本格的に駆動する前にバブルで崩壊で雲散霧消しました。