ディルームにて

病院のディルームには朝6時に行く。
だいたい僕が朝一で持参の保温マグカップに給湯室でお湯を頂戴。
点灯して、テレビをつけて淀川を俯瞰しながら京都、大阪、奈良にやがて顔を出す日の出を待つ。
持参のインスタント珈琲、紅茶を飲みながら1階の24時間営業のコンビニで買った朝刊を広げる。
それまで洗面を済ませている。
病室では原則、テレビも見ず朝6時前の洗面は病室外で気をつけて行う。四人部屋の僕の部屋ではとにかく読書三昧。
耳栓で音を遮断したり、ヘッドフォンで音楽を聴いたり僕の居る4人部屋ではおとなしくしている。
定期便のようなケア入院なので僕の見舞客は誰も来ない。
他のベッドには色んな見舞客がやってくる。
11時から夜8時までが面会時間です。
彼等のやり取りを聴きながら本を読んでいるのです。
僕は部屋では原則、テレビをみない。見たい時はディルームです。
朝6時半に老母に電話してお互いの安全・安心を確認する。
その頃になると三々五々と患者たちがディルームにやってくる。
8時が朝食タイムなのでそれまでのゆったりとした気分で僕を含めて患者通しの会話がはずむことがある。
これから僕の頭の整理も兼ねて、虚実を織り交ぜてそんな患者たちのやりとりを書いて見たいと思う。プライバシーの問題があるし誰が誰の会話かわからない会話だけの記述にする。
次回から*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*