母子寮前

母子寮前

母子寮前

図書館で借りた小谷野敦の『母子寮前』を読む。
私小説はいつも読む構えが混乱する。
フイクションと読むべきか、ノンフィクションと読むべきか、
その読む位置が不安定でどこまでが事実で虚構なのか
どうも「私小説」というジャンルに引っかかる。
「わたしについての小説」でいいのではないか。事実らしく見えるものも全て虚構。そんな風に小説(フイクション)として読めば、僕なりの距離感で読めました。
ただ、現役の抗がん剤点滴がん患者としてお母さんの闘病記を身に染みて痛く感じました。