宇野千代

おはん・風の音 (中公文庫)
蒸し暑いさなかに宇野千代の『おはん』、『風の音』を読んだが涼しげな節電効果がありました。
リズミカルな文体は宇野千代そのものでジメジメしたものがない。男のハードボイルドを読んだ後の心地よい酩酊感があった。
僕は岡本かの子も好きですが宇野千代もかの子もハードボイルドな女たちだと思ってしまった。
現在、この二人を引き継ぐ女流作家は誰だろう?