2011-08-02 辺見庸/生首 レビュー 辺見庸の詩文集『生首』は圧倒的な筆圧でとても僕の軟弱な胃袋では消化出来ない。 言葉が身体性を帯びて読み手の皮膚にじとじとまつわりつく触感だ。 無防備に読むと眩暈、身体の異常を引き起こすかもしれない。 恐る恐る覗き見のような恥知らずの振る舞いでページをめくるしかない。 それでも、どっと疲れが襲ってくる。 年寄と言っても僕は辺見さんと同年ですがこのような強度の高い言葉を紡ぎだす辺見さんに脱帽。 感受性の高い若い人たちに読んでもらいたいねぇ。