有史以来の労働

 檀原さんという方が「ヨコハマメリー」さんをテーマにしたブログを始めたとのコメントがありましたので、紹介します。僕もこのブログでメリーさんについて色々書いていたから案内が来たのでしょう。しかし、メリーさんのお仕事も「額に汗しない労働」だったかもしれないが、近代資本主義制以前から切れ目なくあったし、これからもあり続けるのでしょうねぇ。
 メリーさんを詩った田村隆一の詩が紹介されている。氷河そのもののメリーさん、なんだって、成る程、白塗りだもんねぇ。
 こちらのブログから一部引用します。(「港のマリー」(文芸誌「海」1982年3月号より )

[…]/厚化粧をしたマリーの顔には/無数の皺が刻みつけられている/まるで宇宙衛星から撮影した地球の/氷河のようだ/彼女の氷河期は/日本の敗戦からはじまった/銀座の服部時計店のまえに立ってから/ヨコハマ ヨコスカ/日本のなかのアメリカで生きてきた/[…]

書評ブックフェア

 bk1で書評ブックフェアのアイデア公募があったので、参加しました。こういうことは大好きなので思いつくままに応募したら、そのうちの一つ「靖国 YASUKUNI」が採用されました。
 なので、ここに紹介します。(http://www.bk1.jp/contents/shohyou/fair155
 参照:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080502-00000045-mai-soci

額に汗しない労働

  JCcastが更新されました。常岡浩介さんのナイジェリアの話が面白かったです。
 赤木さんと常岡さんとの労働観のズレは、僕もこのブログのコメントのやりとりで感じた赤木さんのいわば「額に汗して働く」ことが仕事であって、例えばデイトレードとか、そんなのは仕事としてカウントされていない。金利生活者はとんでもない。
 でも、搾取の問題は資本制のシステムに組み込まれたもので、利潤=搾取は自明ですよ。、ただ、それを最適化のレベルにつなげて、社会的妥当性を獲得する。そこまではわかるのです。でも、赤木さんの労働観は、そのフレームが窮屈で、限りなく彼個人の「感情」にアクセスする。理屈ではないんだろうねぇ。
 デイトレーダー、ギャンブラーは生理的にダメなんだろうと思う。でもねぇ。デイトレーダー、ギャンブラーはハイリスクを背負っている。まあ、「額に汗しないけれど、心臓に悪い」。僕は常岡さんの労働観に共感します。
 ひきこもりとワーキングプアの問題は全く別の次元でしょう。資本制の中で無用の人として生きるのもスゴイパワーがいる。そこを押さえて「働く」ということについて考えたい。

京都の「greenEbooks」

 ある人経由で知ったのですが、二、三度、お邪魔したことがある京都のgreenEbooksは、なかなか興味のあるイベントをしていますねぇ。五月に行うのは、Funky Biology: Let's talk about Cancer. /ファンキー癌生物学講座: ガンを語る!なんだって。一回目は4月19日に終わっていますが、二回目(5月17日)、三回目(5月31日)はこれからです。ここの店の看板になっている「葉っぱ付きのロゴマーク」のシールは開店当初ごろにもらって僕のパソコンにペッタンコと貼っているのですが、洋書を読む習慣がないので、足が遠のいているのです。