レビュー

新潮現代文学

『新潮現代文学』は全80巻で80人の作家が収録されている(1巻の川端康成から80巻の古井由吉まで)が先日亡くなった小松左京の巻はない。筒井康隆(78巻)、星新一(67巻)は収録されている。70年代を一区切りに戦後作家を鳥瞰すると80人で殆…

久坂部羊著『廃用身』

「廃用身」って「臓器移植」の問題を逆向きに仮託して、必要なものを移植ではなく不用なものを切除すると言った仮構をエンターテイメント小説として仕掛けたのか、 表のメインテーマは「老人介護」ですが、「廃用身切除」治療・介護の方が医学的にも社会的に…

天満橋の古本市へ

大阪天満橋のエル・ライブラリーの古本市に本日提供した古本の一部です。 逆に購入した文庫(50円)は三好徹の『まむしの周六』(中公文庫)、内田亨の『蜜蜂と花時計』(旺文社)、荒俣宏の『』(集英社)、ドナルド・キーンの『碧い眼の太郎冠者』(中公文…

辺見庸の言葉

YouTube YouTube YouTube YouTube もし、北林谷栄さんが存命なら百歳ですか、辺見庸著『屈せざる者たち』を読み進んでいると96年1月8日に北林谷栄との対談で、辺見庸がチェルノブイリの村を訪問した体験を語っている。とても印象的なドキュメントなので…

母子寮前

母子寮前作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/12/16メディア: ハードカバー クリック: 121回この商品を含むブログ (25件) を見る図書館で借りた小谷野敦の『母子寮前』を読む。 私小説はいつも読む構えが混乱する。 フイクションと読むべき…

7・24地デジへ

昨日はひどいめまいに襲われ吐き気もし、夕食も食べないでひたすら安静にして眠り続けました。 血圧を測ると170/99でまずい! 何とか眠り続けて明け方めまいも去り、血圧を測ると135/76の平常になりました。 それからなでしこジャパンのサッカー…

覗いてみたい深い闇

原発の深い闇 (別冊宝島) (別冊宝島 1796 ノンフィクション)出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2011/07/14メディア: 大型本購入: 5人 クリック: 15回この商品を含むブログ (6件) を見る別冊「 宝島」かぁ。なんでも食い付く雑食性はスゴイところがある。 ◆http…

bk1・二回目鉄ちゃんデビュー

bk1書評担当者が色々と書いてくれています。 ◆本の通販ストア - 本、雑誌の通販ならhonto 3月11日から4か月が過ぎましたが、 http://www.taro.org/2011/07/post-1052.php http://www.bk1.jp/contents/shohyou/retuden286

松浦寿輝/不可能

久しぶりに小説らしい小説を楽しく読むことができました。 三島は一九七〇年十一月、市ケ谷駐屯地で自衛隊決起を促して果たせず、総監室で割腹自殺を遂げた。その三島が、もしも自殺に失敗して刑に服し、二十七年後に出獄したとすれば、何を思い、何を考える…

アーカイブズが社会を変える/三島の首

アーカイブズが社会を変える?公文書管理法と情報革命 (平凡社新書)作者: 松岡資明 出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2011/04/16メディア: 新書購入: 7人 クリック: 458回この商品を含むブログ (17件) を見る『アーカイブズが社会を変える』でエル・ライブラリ…

僕も答えが知りたい/bk1書評投稿

◆ http://www.taro.org/2011/07/post-1050.php ◆http://www.taro.org/2011/07/post-1047.php オンライン書店ビーケーワン:原発のウソ 扶桑社新書 094「安全な被曝量は存在しない!って、ホント?」はてなブックマーク - オンライン書店ビーケーワン:原…

bk1書評投稿/ごみ焼却熱/NHKスペシャル

◆本の通販ストア - 本、雑誌の通販ならhonto 先ほど、自治会の幹事会があり、ゴミ減量の報告をする。ちょうど毎日新聞の夕刊で「森之宮再生エネ拠点に」という記事があったので、みなさんに紹介もする。 再生可能エネルギー:森之宮を拠点に 20年度、1万…

田中宇/思想としての3・11/小出裕章

◆日本も脱原発に向かう オンライン書店ビーケーワン:思想としての3・11はてなブックマーク - オンライン書店ビーケーワン:思想としての3・11 ◆7月7日 「ヤラセメールは慣習だったしありふれた出来事だった」小出裕章(MBS) | 小出裕章 (京大助教) …

「思想としての3・11」から

佐々木中の『砕かれた大地に、一つの場処』(「思想としての3・11」に収載)の講演で坂口安吾の太宰治に対する痛烈な追悼文「不良少年とキリスト」から↓こちらの言葉を会場のみんなに野放図に投げかける。教祖の文学・不良少年とキリスト (講談社文芸文庫…

技術抑止?

ところで『思想としての3・11』を読むと色々腑に落ちるところがありました。特に加藤典洋の「未来からの不意打ち」は、うすらぼんやりと考えていたことが、さっと霧が晴れる感じがしましたよ。僕も多少、理系の頭になって小学校の「理科」から勉強をやり…

「BUNJIN HALL」@北川ビル

フリーペーパー「月刊島民 7月号」を本屋でもらう。「ちょっと隣のビルまで」という連載記事で気になっていたジャズ喫茶「BUJIN HALL」の紹介があった。古本の整理によくお邪魔するエル・ライブラリーの真向いの北川ビルの地下に今年の1月にジャズ喫茶がオ…

蒸し暑くて

欲望のメディア作者: 猪瀬直樹出版社/メーカー: 小学館発売日: 1990/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る宮尾登美子の『菊亭八百善の人びと』を読了。 暑さで脳がぐっちゃぐっちゃになっている。 双風舎の茂木健一郎×斎藤環『脳と心』が手もとにあ…

菊亭八百善

エル・ライブラリーの古本コーナーで購入した(200円)単行本宮尾登美子の『菊亭八百善の人びと』を蒸し暑さに辟易して、 暑気払いにもなるかと読み始めたら面白くて止まらなくなった。 DVDもあるんですねぇ。これから、市役所、病院へと出かけますが、読書…

bk1に投稿書評「原発労働記」

オンライン書店ビーケーワン:原発労働記 講談社文庫 ほ5−2「30年前の原発労働、しかし現在とほとんど変わらないのではないか?」はてなブックマーク - オンライン書店ビーケーワン:原発労働記 講談社文庫 ほ5−2「30年前の原発労働、しかし現在とほ…

原発労働/脱原発

堀江邦夫の『原発労働記』が図書館の新刊棚にあったので借りる。原発労働記 (講談社文庫)作者: 堀江邦夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/05/13メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 80回この商品を含むブログ (26件) を見る【署名のお願い】自然エネルギ…

原発社会からの離脱

Even if you are on the right track, you will get run over if you just sit there.原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治に向けて (講談社現代新書)作者: 宮台真司,飯田哲也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/17メディア: 新書購入: 5人 …

三れんちゃんでbk1書評投稿

リズムに乗ると止まらなくなる。bk1に書評をアップ。1年ぶりに投稿をすると、調子こいて又、書いてしまった。 投票をお願いします。賛否はどちらも大歓迎。ダメもうれしい。 オンライン書店ビーケーワン:無痛 幻冬舎文庫 く−7−4「黙って座ればピタリ…

久坂部羊/無痛

◆小出裕章氏提言「地下ダム」政府が準備中。だが東電抵抗。株主総会乗り切るため。 | 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ 風知草:株価より汚染防止だ=山田孝男 - 毎日jp(毎日新聞)はてなブックマーク - 風知草:株価より汚染防止だ=山田孝男 - 毎日jp(…

新刊が届く

bk1から新刊ホヤホヤの宮台真司×飯田哲也の『原発社会からの離脱』と武田徹の『原発報道とメディア』が届く。 すぐに読みたいのですが、小出裕章の『放射線汚染の現実を超えて』をじっくりとかみしめながら読んでいるので、後回しになりますねぇ。 小出さん…

どこへ、どこに/ありがとう

6月16日 最低300年閉じ込める必要 小出裕章 (MBS) | 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ 日本には現在五四基の原子力発電所がある。それらは「絶対安全」と言われながら、都会を避けて過疎地に立地されてきた。そして、今回の事故である。このような事故は絶…

マイ・バック・ページ

マイ・バック・ページ - ある60年代の物語作者: 川本三郎出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2010/11/26メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 66回この商品を含むブログ (55件) を見る大阪ステーションシティシネマで久しぶりに映画を見ました。川本三郎原作の…

放射線もがんも制圧出来ない科学技術の罪と罰

bk1の書評投稿のルールが6月1日から変更になったんですねぇ。書評で外部リンクは認められない。 それで、下記のようにブックマークしてみたが、これはルール違反ではないでしょう? 今投稿したホヤホヤです。書評タイトルは「放射線もがんも制圧出来ない科…

四方田犬彦/映像要理から

動画 - はてなダイアリー 映像要理 (1984年) (週刊本〈10〉)作者: 四方田犬彦出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 1984/11メディア: ? クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見る雨が降っています。部屋の中で四方田犬彦の図書館でコピーした『人は生…

原子力的日光の終わりある日常の陽だまりの中で微睡む

すべての食べものを測定し、汚染度が高いものは年寄りが食べればいい。子供は汚染度が低いものを食べる。大人は、特に私の世代を中心として、原子力をここまで許してきた世代としての責任がある。ー汚染されたものは大人が引き受ける 小出裕章 | 小出裕章 (…

安斉育郎/福島原発事故

福島原発事故作者: 安斎育郎出版社/メーカー: かもがわ出版発売日: 2011/05/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (8件) を見る昨日、病院の帰りに地元の図書館で安斉育郎の『福島原発事故 どうする日本の原発政策』が新刊の棚に…