2004-01-01から1年間の記事一覧

置き去りにして遺すもの

今年はブログを初めて日々の生活リズムがだいぶ変わったと思います。そのひとつに映画をよく劇場で観るようになったことです。まあ、これは今年からシルバー料金千円で入場可になったことが一番大きいのですが、ブログのネタに映画のコメントを意識的に書き…

本年度のできごとというできごと

本年度に話題になった本、映画と言えば、片山恭一の『世界の中心で、愛をさけぶ』でしょう。それは『冬のソナタ』の純愛路線に繋がって韓流となる。近場のレンタル屋さんには、韓流コーナーが設置されて賑わっている。本書は新刊でなく、旧刊ですが、店頭で…

電子出版

武田徹ブログ(12/12)より情報提供されたのですが、ぼくも時々、森岡正博さんところや、武田徹さんところで、掲示板にカキコした頃、ニアミスした「てるてる」さんこと西森豊さんが「インターネット掲示板におけるイラク人質事件の投稿分析:Yahoo!掲…

♪レ・ミゼラブル

“meditationes”さんのブログを覗いたら、『レ・ミゼラブル』で盛り上がっている。原作と映画と舞台と、それなりの面白さがあるみたいですが、ぼくは昔からジャン・ギャバンが大好きで、ジャン・バルジャンのキャラをギャバンと同一視しているところがあるの…

-風景として-

保坂和志さんのBBSでお会いする“ぽまさん”こと小松育美さんから展覧会の案内がきました。まだ、岡崎あたりは紅葉が残っているみたいですので、散策を兼ねて、京都の年末を楽しむのもいいかと思います。【個展会場】⇒岡崎円勝寺2F“galerie16”です。

パオロ・マッツァリーノ/旧ブログよりネタ転載

『反社会学講座』(イースト・プレス ):ぼくの朝一の日常はネットbk1の本日レビューをロムすることで、目覚まし代わりにしているのですが、いや〜あ、今朝(6/29)はのっけから、ここでお馴染みのkingさんのレビュータイトルに、ハイな気分にさ…

毎日、ママチャリを乗っています

メセナひらかたの多目的ホールで、ドキュメント映画♪自転車でいこう♪を観ました。監督:杉本信昭で、大阪市生野区の平野川、中川沿いから、鶴橋、今里、布施あたりを舞台に、軽度の知的障害をもつ自閉症の20歳の青年が平野川沿いにある福祉作業所の営業担…

犬猫―36歳・女性・映画監督が出来るまで

井口奈己監督の『犬猫』は大阪では来年の二月ですね、公開が待ち遠しい。巻き助さんところで、井口さんがコメントを書いていましたね、マシーン日記では、『犬猫』で盛り上がっています。そもそも、11月の京大祭で蓮実重彦さんが、小池栄子の演技をベタホ…

保坂和志/本橋成一/風の旅人

保坂和志さんの掲示板を訪問したら、保坂さんが贅沢でとてもクオリティの高い写真とエッセイを骨格とした隔月誌『風の旅人』を紹介しており、ここで連載エッセーを書いているのですが、タイトルを『時への視線』へと変更して、雑誌のコンセプトと同衾した濃…

インテリアとしての本(旧ブログより)

前日、caloや恵文社といったリアル書店の中で、セレクトショップとして先頭を走っている本屋さんを紹介したが、両店とも店内に貸ギャラリーを経営している。でもそのギャラリーも店のコンセプトに合うものでないと、受付けないといったセレクトショップ…

フリーダ・カーロ/レメディオス・バロ

shohojiさんから、メール(7/11記)で下記のような探偵報告がありました。メキシコの女流アーチストたちに興味のある方はテキストとして、参照して下さい。 さて、ブログで話題になった、バロについて、コメントに書いたように、絶対なにか本をも…

あやしげいべんと:会場Calo Bookshop and Cafe

大阪、京都での本好きな方達のイベントを紹介します。 ★書店員ナイト・開催:大阪西区江戸堀1-8-24若狭ビル5階:12月13日(月)20:00から2時間程度:会費:500円(1ドリンク付) ♪ひょっとして、本の語り部“南陀楼綾繁さん”が参加の予定らしいですね、予約な…

ドストエフスキー/ゴーゴリ/水村美苗/辻邦生/カポーティ

貧しき人びと (新潮文庫)冷血 (新潮文庫 赤 95C) 19世紀の小説はやっぱし、いいですね。 『貧しき人々』(ドストエフスキー)、『外套』(ゴーゴリ)を読んで、小説とは近代小説のことであり、現代小説は小説なのであろうか、と思ってしまう。どうも、近代…

パーシー・アドロン/保坂和志]

バグダッドカフェ(1987年制作)を観ていなかったんだ。こうやって、ネットを始めてみて、本はともかく、映画のコメントが多いのに驚くが、観たことを忘れているか、未見の映画が多いのに改めて後悔します。このバグダッドカフェも保坂和志さんのHPで…

I am caling you, Hirokazu 

村上春樹にハマっているEUの少女を紹介しましたが、是枝裕和監督の『誰も知らない』、『ワンダフルライフ』を観てとても感激して、他の作品も観たいと熱い想いを母親に語ったらしいが、僕は『誰も〜』しか、観ていない。それで、今、僕に出来ることは情報…

宮台真司/高橋哲哉/内田樹/夢の鼎談

吟遊旅人のぴぴさん達と、話をしていたら、夢の鼎談企画が浮上しました。 宮台真司×高橋哲哉×内田樹です。彼らの政治に対するスタンスは全く違うが、でも、底にエマニュエル・レヴィナスがある。表現していること、肌合い、振る舞いすべて、噛み合わない三人…

フィクションが立ち上がる時、 たとえば『極北の怪異』(引用者注:ロバート・フラハティ、1920−21年作品アメリカ映画)のカットをもう一度とりあげる必要があります。あるいはまた、フィクションによる映画であって、ドキュメンタリーとはなんの関係…

誰もが知ってる未知の国(旧ブログより転載)

台風一過、一万歩コースの八幡市立図書館に行く。アップダウンがきつく、男山を抜けて、石清水八幡宮の麓にあります。ここの図書館は隣接の枚方市と違って、中央図書館を完備するシステムで一点豪華主義というか、一館の資料の充実さは、都心の図書館に負け…

井上真琴/ドリーム・ブックランド

図書館で『図書館に訊け! (ちくま新書)』というちくま新書を見つけ、読み始めました。“図書館は永久に未知の国”という項目で始まるのですが、通常の人より、年間、何百冊と借り出している僕にとっても、図書館に関して知らないことが一杯ありました。恐らく…

haruki murakami

bk1に又、レビューアップしました。村上春樹の『アフターダーク』ですが、もうすでに、アップ件数は18件です。ハルキは読後、何かを言いたくなる、書きたくなると、shohojiさんのお嬢さんが、おっしゃっているらしいので、フランス語訳は何点画…

フェリーニ/#ダ・カーポ♪ゼロからスタート♪♪

『白いカラス』、『21g』はみなさんの映画評を読んで面白そうだと思うが未見です。もうレンタルされていますね、でも、躊躇しているのです。筋立てが面倒そうで、筋立てに神経を使ったり、登場人物の見極めで(最近、特に人物の識別が困難になっているの…

Mなふたりの交歓談義

宮台真司×宮崎哲弥著『エイリアンズ』の【bk1レビューアップ】しました。千六百文字のうち半分は引用で、それに対するレスみたいな、レビューと名付けるには問題ありと思うが適当な言葉がないので、ご勘弁を…。この本は色々な人がブログでコメントしてい…

映画評論家

映画批評家は細部に拘泥するあまり、先に診断ありきで、聴診器を持ったまま映画鑑賞をするのであろうか、先日、ドキュメント映画を観た折、同じ席列で携帯電話の青色ダイオードを発光させている。三つ四つ離れた席なので、まあ、いいかと気にしなかったが、…

評論として観る映画の怖さ

先日の京大学園祭での映画談義でタランティーノの『キル・ビル』について中原昌也と蓮実重彦の対談で、中原さんが全く認めないのに、蓮実さんがいいと認めて、互いの話が平行線になってしまったが、さっきビデオで借りて、タランティーノ初体験だったのです…

十七歳の地図(5/9記)

生命学の森岡正博さんは『宗教なき時代を生きるために』の第三章で尾崎豊にまるごと、言及しており、この散っていたカリスマ歌手に対する愛憎半ばの想いを縷々怒り、哀しみ、そして冷静に分析しているが、自分の中に尾崎豊を見たのであろう。 “5/1の森岡…

超越系爺の他害原則/愚行権

最近、少年、成人による同居の家族を惨殺する痛ましい事件が連続して起きたが、いつもこの手の事件に接すると、何故、彼ら彼女らは、家族を捨てるという選択肢をしないのかと、家出なり、出家なり、社会の底の穴が抜けているとの認識があり、“社会化”なんて…

あ〜あ、無常

久し振りに駅前のTUTAYAに寄って、ゴダールの『映画史』を探す。確か、去年あったので、見当をつけてうろうろするが、見つからない。仕方がないスタッフに聴く。男の子は、そもそも、ゴダールを知らない。まあ、こんなことでは驚かない。松本清張も、…

呑む、打つ、恋

一昨日、天王寺映像館で、深作欣二監督の『道頓堀川』を観ました。原作は読んでいますが、映画も観たはずなのに、今回鑑賞して初体験のような新鮮な美味しい料理を味わった満足感がありました。その余韻があるものだから、二回目の大森一樹の『風の歌に聴け…

ドストエフスキーではありません、トリスウイスキーです

東大ではミス・ミスターコンテストが行われたらしいが、京大では、企業の冠が禁止されているので、ミスコンのジェンダー以前の問題で実施されなかった(注:京大ミスコン関係URL)のであるが、、あまりシリアスな問題へと発展もなく、折角、“森岡正博生命…

がきデカ民主主義(4/4記)

あるサイトで少年よりオススメ本のリクエストがあったので、『熱い書評から親しむ感動の名著』から、ぼくがレビューした吉田満の『戦艦大和の最期』を推奨したのですが、いや、ちょいと待てよ、想像もつかない読解をされるかもしれないし、まあ、それもいい…