2004-01-01から1年間の記事一覧
近場の市民ホールで映画『コールドマウンテン』(シネマ日記より)を観ました。同年輩位の御婦人方が多かったのですが、すすり泣きが聴こえましたが、みなさん、映像に没入していらっしゃいました。『逃亡兵』とのラブロマンスなのですが、その「逃亡兵」を…
久しぶりに、bk1にレビューアップしました。内田樹の『死と身体』(医学書院)です。おしょうさんのブログ“方丈”で「死」をエントリーしたスレがあって、ぼくのブログと往還しながら、長々しいカキコをしていたので、それをほぼ、コピペしたのですが、制…
新書のガイドブック『新書マップ』(日経BP社)が出版されましたね。今年六月末までに発売されたライナップで、小説は対象外で、ノンフィクション、教養系が対象。32分野を1003のテーマに分類し、基礎データを掲載。重要な300テーマ・2000冊…
大澤真幸さんの『文明の内なる衝突』を読んで、盛んに分かりにくいと、大合唱しているが、ぼくも分かりにくさを認めるが、分かりにくいからこそ、疑問が生まれる。 武田徹の新刊『調べる、伝える、魅せる!』によると、ジャーナリスト養成コースの授業で、蓮…
京大のガラパゴス・プロの企画で、蓮実重彦と中原昌也の映画談義がありました。プロレスのノリで受けて立つよと蓮実さんはネクタイもきちんと締めて秋に相応しい黄褐色のブレザーできちんと決めてダンディな格好でなのに、、中原さんは無精ひげ、髪も手入れ…
“マシーン日記”のmakisukeさんが、トラバをしてくれたのですが、そのターゲットは榎本香菜子の展覧会ですが、同じ日のブログで「映画の中で気になった食卓」をスレしている。成程、凄く面白い視点で、ぼくも最近観た『真珠の耳飾の少女』のファースト・シー…
本日、このブログで御馴染みの榎本香菜子が仲間達と『Sixth Sense』展を開きます。小品を中心としたものですが、興味ある方はチェックして下さい。 会場:ギャラリー・ニケ(Gallery Nike) 東京都中央区銀座8−18−3 銀座永井ビル2…
ドストエフスキー著『二重人格』を二葉亭四迷の『浮雲』に引き続いて読みました。後藤明生によれば、『浮雲』は日本近代文学史上の源流にあたる重要な作品であるが、このドストエフスキーの『二重人格』を「真似」て「稽古」した「和魂洋才」の作品として評…
先日(11/16)の映画を巡ってのスレで、特に韓国仏教映画『春夏秋冬そして春』のコメント欄でぴぴさんとのやりとりが長く、深くなりましたし、僕自身もそれに触発されて思い到った諸々が、深く拡がるような予感がありますので、新しくエントリーを上げて書…
テレビのニュースでアーカンソー州リトルロックにクリントン図書館が開館したとのこと。115億円の資金で出来上がり、“弾劾コーナー”なんてもあり、例の前大統領が女の子にちょっかいを出して、その助平ぶりを暴露された本も資料として保管されているし、…
「小隊止まれ!」とトロッタ少尉は命令した。彼は脇へ寄って、いった。「おれがおまえたちに水を運んできてやる!誰も動いてならんぞ!ここで待っていろ!バケツをよこせ!」機関銃隊から、水を通さない亜麻製のバケツが二個彼のところへ持ってこられた。彼…
ドナルド・キーン、瀬戸内寂聴、鶴見俊輔の『同時代を生きて』でやはり、一番露出度の多いのは鶴見俊輔さんですが、ドナルド・キーンさんの『明治天皇 上、下巻』を最大限に評価し、ぼくも、熱くなって読了した本です。鶴見さんは1854年の安政和親条約調…
森岡正博さんのBBSを覗いたら、『無痛文明論』と村上春樹の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』、そして、イーグルスの『ホテル・カリフォルニア』とがシンクロし合っているとのコメントがあって、森岡さんはそれにレスして、ネットで全文…
ハードボイルドの探偵もので、舞台は近未来のSFで、でも、道具立てはチープで何か半分含み笑いしながら、シリアスなドラマなんだと、言い聞かせながら、まあ、正座して観た映画です。言ってみればジョージ・オウエルの「1984年」の世界から愛でもって…
映画のハシゴをしました。『真珠の耳飾の少女』を千里中央の千里セルシーシアター、『春夏秋冬そして春』を梅田のOS劇場で観ました。道中、村上春樹の『アフターダーク』を読みました。 目にしているのは都市の姿だ。/空を高く飛ぶ夜の鳥の目を通して、私…
寒くて雨模様です。こんなときはキースのケルン・コンサートが良く似合うと『マシーン日記』の巻き助さんのカキコがあったので、旧ブログで7/15の何故か良寛とキースに触れたカキコをコピペします。 ◆松岡正剛の『千夜千冊』で“「良寛」/千夜”が取り上げ…
kingさんから昨日の“文学フリマ”の『レポート』(「壁の中」から)がアップされています。二十冊ぐらい売れたらしいですね、まず、成功でしょう。一回目ですから、二回目もチャレンジして下さい。ここでも時々触れている榎本香菜子さんも展覧会が開かれ…
kingさんが、本日、秋葉原で文学フリマにブースを設けて出店するのですが、旧ブログでkingさんの『後藤明生論』に触れたのですが、ちょうど、好い機会ですので、移動貼り付けします。尚、同人誌と一緒に、『後藤明生試論』もプリントして持参するつ…
bk1のサイトを覗くと“青山ブックセンター倒産”とある。書店員にとって“ある憧れ”をもって語られもした青山が…っと、唖然としました。書店業界に何が起こっているのか?現役でないぼくは浦島太郎になっているのかもしれない。過日、ネット「書店日記」の田…
私はいつも引用ばかりしてきました。ということはつまり、私はなにも創出しなかったということです。私はいつも、本で読んだりだれかから聞いたりした言葉をノートに書きとり、そのノートを手がかりにして見つけたいくつかの事柄を演出してきたのです。私は…
ジャーナリズムが硬直した権力関係の地勢図を描きがちなのは、権力分析の道具を持たないからでもあるだろう。たとえば、ぼくは『調べる、伝える、魅せる!』の中でエスノメソドロジーの会話分析の方法を、取材における権力構造の分析に使うことを提唱した。…
私の唯一の意図は、なにかを言うことにあるのではなく、人々になにかについて語りあわせることにあります……なにかのための撮影をすることにあるのではなく、ある一定のやり方で撮影すること自体にあります《なにかのために》ということがあるすれば、それは…
◆11月は学園祭ですね、今日、メールで、京大経済学部の『ガラパゴスプロダクション』から映画談義のイベント案内が来た。これが、びっくりするような組み合わせである。よくぞ、実現できたものだと、思います。学生達に拍手喝采です。中原昌也の格闘技が通…
◆雑誌「新潮」今年の2月号で『1968』の四方田犬彦と 『1972』の坪内祐三が対談しているのですが、渡部直巳の『68年の作家』について触れている。 四方田 あの当時、僕の中にはハイカルチャーとサブカルチャーという区分はなかったです。坪内さん…
◆大塚英志第三回“文学フリマ”“幻視社” このブログでも時々紹介している。⇒『「壁の中」から』のkingさんが仲間と同人誌(画像)を発刊しているのですが、11/14に“文学フリマ”(秋葉原)に出品します。興味のある方は覗いて下さい。そして、お求め下…
7/17に記:斎藤貴男は1958年生のフリージャーナリストで、『機会不平等』、、『非国民のすすめ』、『人を殺せと言われれば殺すのか』とか、タイトルだけでも、興味をそそられるラインナップの本を上梓している。「安心の暴力性」って、森岡正博の『無…
◆山寺のおしょうさんの『方丈』で、『死』をスレに『<死>と<死者>』、『他者と身体』、『「死」後』など、ぼくなりに「死」を立ち位置に「民主主義の欺瞞と虚妄性」が稼動しなくなったブッシュ、反ブッシュというマッピングから第三の道がないかという思…
元社会党委員長でもあった横浜市長の飛鳥田一雄は、市役所の近くにあった便利と良さもあって、よく、k書店に寄ってくれた。腰に手拭いをぶら下げて、市長の振る舞いはナチュラルで、市民の人気は絶大であった。「ぼくは池波正太郎が好きでね」って人懐っこ…
pipi姫さんの『シネマ日記』でシャーロット・グレイの映画評が更新アップされているが、ぼくは近場の女性問題を考えるメセナ会館で鑑賞しました。このメセナグループの映画選定は当たり外れがなく、見終わっていつもアンケートに感謝のコメントを書くの…
木村幹の『朝鮮半島をどう見るか』(集英社新書)を読みました。このブログでも御馴染みのぴぴさんが、bk1にレビューアップしているので、“こちら”を参照してもらいたいですが、ステレオタイプの物言いを忌避する振る舞いはその通りだし、その通りであっ…