哲学・思想

死刑確定囚

田口ランディさんの『手紙』を読んで、「死刑確定囚」で検索しました。 http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/sikeikakutei.htm

Web評論誌『コーラ』2号のご案内

黒猫房主さんところで、発行している評論誌の紹介です。 ■■■Web評論誌『コーラ』2号のご案内■■■ 本誌は〈思想・文化情況の現在形〉を批判的に射抜くという視座に加えて、〈存在の自由〉〈存在の倫理〉を交差させたいと思います。そして複数の声が 交響しあ…

仲良しでないトークバトルを…、

戦争が遺したもの作者: 鶴見俊輔,上野千鶴子,小熊英二出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2004/03/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (90件) を見る 最近のエントリーからの連想なのですが、かって小谷野敦さんが、「対談集」が…

国家とはなにか

『国家とはなにか』作者: 萱野稔人出版社/メーカー: 以文社発売日: 2005/06/17メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 142回この商品を含むブログ (118件) を見る こちらでもちょいと触れましたが、『フリターズフリー』の生田武志の論考、『フリーター≒ニー…

普遍性のオルタナティブ

◆東浩紀がブログで、お嬢さんの写真をアップして、 哲学的リバタリアン宣言したのが、何となくわかりました。 夏目房之介ブログで触れられていた講談社PR誌「本」8月号に掲載されていた大澤真幸vs東浩紀対談『ナショナリズムとゲーム的リアリズム』を読み…

蒟蒻問答

ナショナリズムの由来作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/29メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 54回この商品を含むブログ (79件) を見る (1)大澤真幸の「ナショナリズム」と茂木健一郎の「クオリア」とかけて、何と解く、 (2)マ…

生き延びるための羅漢

(1)世界は意味に満ちあふれている。生きるって楽しい! (2)世界は無意味だ。でも、生きていれば、そこそこに楽しい。 (3)そこそこに楽しいけれど、世界は無意味だ。 (4)例え、世界が無意味であるにしても、それぞれが、それぞれの穴で、世界の意味を発見出来…

ささやかに、学問バトンを…追記

id:seijotcpさん作成の前日学問バトンを一球も投げないでid:massunnkさんに中継ぎしましたが、やはり後ろめたいものがあり、せめて、たった一球でも回答を捻りだそうと、知恵を振り絞って、 ●あなたが影響を受けた本とその理由を、何冊か挙げてみてください…

自由と生存の分裂

◆タマタマかも知らないが、珠らん代!(http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/tamayo_marukawa2/story/20070717hochi015/) ■最近はトンデモな使い方がもっぱらなので、「自己責任」なんて、言わないけれど、若い頃から、口癖のようによく言ってい…

身も蓋もない話から、本にして!

ニートホープさんの『東浩紀×萱野稔人―暴力のエコノミーと環境管理 』を読んだら、お二人が対談したんですね。東さんの雑記からもその興奮が伝わります。僕も当然、活字化を期待します。お二人に関心を持つのはニートホープさんがいみじくも書いているように…

局面における最善手(インター・ジャンル)

ニートホープ(凄くインパクトのあるブログ名に変更したんですねw)さん経由で、東浩紀の雑記によれば、東浩紀が「リバタリアン」で、萱野稔人が「コミュニタリアン」で、北田暁大が「ポストモダン・リベラル」であるという図式が、かなりはっきりと見えて…

言葉が届かない、

一ヶ月ほど前に佐木隆三氏の「光・母子殺害差し戻し審」について書きましたが、今日の毎日新聞に佐木さんの傍聴記寄稿がアップされている。 「笛吹けども踊らず」とは、「お膳立てをし、いくらすすめ誘っても、人がこれに応じて動き出さないのにいう」と「広…

黙の三題噺のオマケ

武田徹さんの『調査の逆説』を読んで、僕もこのことをつくづくと感じます。 少し違う文脈だけど比喩的表現や思考実験的な表現とかが理解できなくて、ベタで読んじゃう人とかもいますね。換喩や隠喩が理解できなくなる失語症的症状から言語認識のメカニズムを…

「自分の知っていること以外はつまらない」ではつまらない。

n-291さんの『真昼のアンタンシテ*1 「イズミズム」第5回(QJ連載)より』を読んでいたら、凄く気になる言葉に出会った。(注:佐々木敦さんのブログ「真昼のアンダンシテ」よりの引用です。↓) この「自分の知っていること以外はつまらない」という感覚が…

クオリアは他者のクオリアである?

斎藤環×茂木健一郎の往復書簡の【第1信 「価値のクオリア」は存在するか?(斎藤環)】がスタートしましたね。長文ですけれど、さっそく読ませて戴きました。斎藤さんの以下のところは僕の関心どころで付箋を貼らせてもらいました。 私がラカンに依拠する最…

「ジャパン! おお、人類」ってならない助走

[rakuten:rdownload:10048156:image] 34歩の助走が一時停止しているとの常連さんの指摘があって、また、13歩目の助走の助走と14歩目の助走の助走を再生プレイします。 どちらの歩みも「感情の政治学メモ」という僕に相応しからぬ大仰なタイトルが付い…

何が“現代”を殺したのか?

保坂和志さんのweb草思『世界はこんなふうにも眺められる』 の12回目「いまや忘れられつつある“現代”」はコンテンポラリーアートとしての「現代」とは?を問う。このエッセイは凄く大事な問いを発している。 僕は二年前の茂木健一郎クオリア日記で聞い…

第四歩目の助走(胴体着陸)

全日空機が胴体着陸ですか、そもそも、竹内薫の『99・9%は仮説』(光文社新書)によると、「飛行機が飛ぶ仕組み」なんてのは、よくわかっていないんですって、その本当の原因はさまざまな経験則による推測に過ぎないのです。工学の世界はそういうもので…

第三歩目の助走・底板が腐っている

こうやって読み返すと新たな発見があります。僕が書いたテクストなのに、びっくりしている僕がいる(笑) 世界解釈で、生命学の森岡正博氏が言い続ける『「無痛文明論」の無痛文明』と似た様な例示を感じました。森岡さんのキー概念「無痛文明」に共感を示し…

怖いもの、思考停止

確かに一人一人が、考え始めることは、「静かな革命」でもあるし、とても過激なことでもある。 栗カメさんのエントリーで、『池田晶子と小池昌代の対談を聴く』から教えてもらったのですが、ラジオ深夜便のタイトルは気が利いている。「すべては驚きから始ま…

訃報・池田晶子

池田さんがお亡くなりになったのですね、早過ぎる。 彼女の痛い言葉は益々貴重なものとなってくるはずだったのに、残念、無念。

フーコーとチョムスキー

作者:hiperf289 1971年ですね、若いです。聞き取りは出来ないけれど、目で楽しみました。 youtubeは、作者でチェックすると、お宝に当たりますね。 参照:動く思想家たち(海外編@youtube) - 荻上式BLOG(とらかれさん経由の動く思想家です) …

スラヴォイ・ジジェク(Slavoj Zizek )

語学力が全くダメなのに、ジジェクの動きが面白くて、見てしまった。11回も続くのです。YOUTUBEに分け入ると思わぬ遭遇がありますね。 ★三回目:http://www.youtube.com/watch?v=jguorwajGyk ★四回目:http://www.youtube.com/watch?v=hsHvMz11kVI …

ラジオの音を聴きながら、長い道の果てにドームが浮かんだ。

◆大雨ですね、片づけしながら、上村和樹さん経由でオールニートニッポンのインターネットラジオのアーカイブを聞く。上村さんのは、永富奈津恵さんがパーソナリティで、第一部『当事者が語ること』、第二部『当事者の欲望』で、上村さんが喋り出すと止まらな…

再帰性→公共性→アイロニスト宣言?

まっちゃんさんから教えてもらったのですが、こちらのYOUTUBEは重いけれど胸に応える映像です。 それはそうと、今、武田徹さんの『NHK問題』を読んでいるのですが、「共同体」と「公共性」についての思考実験をせざるを得なくなってくる。NHKの…

悲劇の共有で割を食わないために

吉田松陰の野山獄のエピソードはよく知られて、松下村熟の原点でもあるわけですが、かような私塾は色々な町や村にあったと思うのです。吉本隆明の少年期、今氏乙治塾体験は吉本隆明の思想形成の原点であったわけでしょう。 野山獄では、それぞれが得意分野で…

「私と誰か」の合作

オリオンさんの 『もう一つの記憶のかたち』が続いていますね。 ……残響型記憶が世界の肯定につながるとすれば、残光型記憶は世界の否定もしくは切断につながる。世界の(不断の)創造といっていいかもしれない。そのつど一回性をもって、この世界で初めての…

感情の政治学?

僕はてるてるさんの『そこに空き地があるから』のコメント欄を読んでいたら暗澹たる気持ちになってしまった。坂東さんに対して自省なくバッシングしている人たちの一部は、一点の曇りもなく何らの検証もしようとしない、怠惰な自分の感情だけを拠り所にした…

羞恥心とは何か?赤面ライダー

下記にエントリーした内田樹の『私家版・ユダヤ文化論』を読了。 レヴィナスはユダヤ教の時間意識を「アナクロニズム」(時間錯誤)という語で言い表している。アナクロニズムとは「罪深い行為をなしたがゆえに有責意識を持つ」という因果・前後の関係を否定…

反ユダヤ主義者&バックラッシュ

『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)はブログのテクストをネタにアップしたものでなく、2004年後期の神戸女学院大学の講義ノートをネタに編集されたもので、やはり、内田樹先生の授業は面白じゃぁ〜ないかと、ナットク出来る一冊ですね、その中にこん…