2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

キューブリック

◆メインテーマ「感じる男」に何でスタンレー・キューブリックの映画『バリーリンドン』が登場するのか、っていう向きもあるかもしれませんが、僕の文脈ではすんなりと、おさまるのです。時代も国も違っても一人の青年がアイルランドの辺境から徒手空拳で野心…

代々木忠/「感じる男」になる方法

◆最近、つとに思うことは還暦を過ぎて「感じる男」になったなぁという想いが強い。正確には「感じる人」かな…。内分泌去勢療法の効果で「感じる人」になったというのは瓢箪から駒が出た嬉しい出来事です。こんな風に何でもない日常の風景を見て心が震えたり…

ブログ作法/日記にあらず、でも日記

◆“内田樹『ブログ「火事」について〜』”のエントリーがあり、報告とお詫びと記されている。どう言う事なんだろうと思い読んだのですが、最近、僕自身もわだかまっていたブログに対する疑問の一部が氷解しました。要は内田さんの「長屋の一住人」がネット・コ…

ロバート・ノージック

◆前日、ハイブリット主義者の宣言みたいなことを言いましたが、よく反論されることは安全の問題です。しかし、百%安全な社会を志向すると、知らぬ間に倒錯に似た狂気が入り込む危険性があるのではないか?ノージックの『アナーキー・国家・ユートピア―国家…

バランスを失った社会・コヤニスカッティ

『コヤニスカッティ』をDVDで観ることができました。レザー、ビデオはされていたが、ず〜と絶版で劇場上映も無理で諦めていたのですが、やっとDVD化されて観る事が出来ることになりました。一部マニアの方達に熱狂的に指示されているものなので敷居の…

世界には子供が沢山いるのです

『アフガン零年』を観ました。子供達のあまりにもシリアスな状況はイラン映画など他のイスラム映画を観ても感じることですが、他の映画においては子供達の、それでも必死に生きる姿に多少なりとも希望なり勇気づけられるのですが、この映画に残るのは行き場…

保坂和志/日野啓三(2004/5/14に記す)

三回目の読書会で『生きる歓び』が取り上げられるので、保坂和志の小説で必ず冠して言われる「日常性」についての考察のサブとして、…。『書くことの秘儀』(集英社)を読みましたが、【bk1でレビュー書いています。『読むことの秘儀』】過去に書いたブロ…

日野啓三「それでも、世界は存在する」

熱もないし、食欲もある。でも咳が止まらない。咳止めを服用したのだが、、全然変化なし。夜中の就寝時がとくにひどい。薬剤師によると、勘違いしている人が多いけれど、喉まで掛け布団をひっぱりあげて暖めた方がいいと思い勝ちですが、余計暖めると咳がひ…

批評と感想

◆そんな折、小説家の保坂和志さんがHPの掲示板で日々更新のオンライン日記を書き始めました。過去ログとして残すことなども考えないで、ライブに脱力してカキコするらしい。ここはレス出来るので、使い勝手はブログと同じですね。覗いて見てください。面白…

ブロガーかブロッガー?批評か、感想?

◆『ユリイカ』の四月号に内田樹的『ブログ論』が掲載されるらしい、それについて、当然先生はネットに関して物凄く詳しいと思っていたのに、どうやらぼくとそんなに変わらないスキルみたい。 なぜ私は自身で新しいコンピュータ・リテラシーを獲得することに…

CSR(一部旧ブログ転載)

◆『企業の社会的責任についてのヒアリング』を、ソネアキラさんの“うたかたの日々”ブログからリンクして、ちょいと、勉強しました。 ぼくは株投資について音痴なので、やってはいないのであるが、友達の話を聴くと、悪いことばかり、どういう基準で株投資を…

メトロポリスからアジールへ

◆『先生はえらい』がヒット上昇中らしい内田先生のブログを訪問したら、関西大学が高槻市に30階建ての高層ビルを建て、幼稚園から小中高校、新設学部、大学院を新たに開設する構想を発表したことに対してコメントしている。ぼくもこのニュースにはびっくり…

勘違い?お知らせ。

◆昨日のエントリーで「人気ブログランキング」のことに触れましたが、やはり、何か、おかしいですね、最近、アクセス数が増えているのに、それと逆行するようにランキングポイントが減っている。ぼくは当然、ブログ自体のアクセス数に基づいた人気だと思って…

廃墟としての自然

◆毎日新聞の夕刊(2/7)で武田徹『日本人の生命観〓』を読む。連載が始まるみたい楽しみ。頭だしは「中央高速道路のガードレールから数メートルしか離れていないところに巣をつくるクマがいる」として、写真家宮崎学の言葉を引用して、自然を括弧付きで検証し…

韓流留学珍道中

◆孫世代の後輩が木浦を拠点に韓国レポートを発信しています。ちこちゃんは文化人類学専攻の学生ですが、様々な韓国の顔をレポしています。本文にURLを貼り付けられないので、下記のコメント欄に記載しているURLをたどって読んで下さい。とても面白いで…

◆ゐさん、コメント欄紹介の“短歌作家となみさん”とゐさんとのやりとりを拝見しました。大江健三郎が糸井重里を攻撃するのは簡単ですね、でも、糸井重里はそのことを分かった上で言葉を延命させようとしているのですね、恐らく、枡野浩一に保坂和志が見るもの…

表現が内面を生む

◆枡野浩一さんの短歌ブログは人気上昇中ですね、だいたいぼくのブログの30倍のポイントです。ぼくが枡野さんの名前を知ったのは短歌でなく、去年、読書会で酒井順子の『負け犬の遠吠え』をとりあげたのですが、その折、サブテキストとして枡野浩一さんが書…

白川静「混沌をして混沌たらしめよ。」

「混沌をして混沌たらしめよ。」、「風の旅人12号」の巻頭は白川静の自筆「混沌について」である。混沌とカオスは根本の概念は同じであるが一つ異なるところがあるとする。カオスが「口をあいている無底真闇のうつろなる空間」であるが、混沌は眼も口もない…

森岡正博/西原克成(2004年6/15記)

映画『21グラム』は、『ヴィタール』と全然違うのであろうか、森岡正博さんのレビュー「命をめぐる本能の戦い」(朝日新聞6/5・夕刊)を読んでいたら、是非観たい思いましたと旧ブログで書きましたが、DVD化されたのに、かって、ぼくは臓器移植に関して…

ジョルジュ・バタイユ/塚本晋也♪ああ、いい匂い

ヴィタール プレミアム・エディション (初回限定生産) [DVD] 久しぶりに梅田に出ました。ブックファーストに注文していた『レヴィナス・コレクション』(ちくま学芸文庫)が入荷。雑誌売場で『風の旅人12号』を購入。ぴぴさんところで、「バタイユ読書会」を…

A.L=ウェバー/保坂和志

ミュージカル『CATS』をDVDで観ました。原田さんの“レビュー”を読んで観たくて堪らなかったのですが、Pさんからお借りして観ることが出来ました。ありがとうございました(封を切っていなかったので、Pさんはまだ観ていないのです。申し訳ない)。…

矢作俊彦/2004,4/5記

『とみきち読書日記』で、とみきちさんが、『ららら科学の子』にとても読書欲をそそるblogをアップしており、ぼくも反応してカキコしたのですが、物語としての完成度は高く、前回読んだ阿部和重の『シンセミア』より、エンターテイメント度も叙情も<私…

それぞれの革命・切実さ

神奈川新聞社が2/1より、ブログを始めました。“カナログ”って言うのですが、これからどのように運営されるか見守って行きたいですね。地方新聞社から全国紙とブログの特徴である参加型コメントが新聞という舞台を借りてよりよい力を持つことはとてもステキな…

四方田犬彦/森山良子/森山直太朗

(去年の春の頃です)。桂川・宇治川・木津川と合流して淀川の流れになります。その合流地点は桜並木の散策路で、見事に咲き誇っていました。石清水八幡宮の神馬(注:神馬は去年の年末亡くなりました)が川床に伏して白いたて髪を靡かして春の酔いに転寝し…

恩田陸/スティーヴン・キング

前のエントリー『ベストセラーの立ち読み』で冒頭を引用して、読むことを断念したコメントをアップしましたが、ゐさんが、HP上の掲示板で下記のような書き込みをしてくださいました。 ベストセラーらしいですね。でも、葉っぱさんは、「内容よりは文体なの…

「JOBカフェ」で珈琲はいかが、

◆雪らしいですね、でもこちらは晴天。テレビの国会中継を老母とみていると参院委員会で「少子化、フリーター、ニート…」についてやりとりしている。小泉首相はわざわざ、ニートは何の英語の頭文字を使ったか説明している。こういうときは嬉しそうに喋ります…