2006-01-01から1年間の記事一覧

即身成物

マイミクさんや、田口ランディさんあたりで取り上げられていますが、藤原新也著『黄泉の犬』に関する話題が前作『渋谷』に比べて非常に少ないというのは否めない、僕自身も『渋谷』はbk1に拙レビューを書きましたが、昨夜、本書を読了して、「はて?どのよう…

「赤・黒」幻想

京都みなみ会館でソクーロフの『エルミタージュ幻想』を見ました。天気が良ければ最高の「紅葉狩り」が楽しめたのですが、あいにくの雨で、東寺から京都駅まで歩いて周辺をぶらついただけです。エルミタージュの昂揚気分のまま、東福寺か、大河内山荘、永観…

悲劇の共有で割を食わないために

吉田松陰の野山獄のエピソードはよく知られて、松下村熟の原点でもあるわけですが、かような私塾は色々な町や村にあったと思うのです。吉本隆明の少年期、今氏乙治塾体験は吉本隆明の思想形成の原点であったわけでしょう。 野山獄では、それぞれが得意分野で…

秋嶋書店で古本購入

東寺から歩いて京都駅に行き、近鉄名店街でランチ、近鉄京都駅から逆送で丹波橋を乗り換え京阪電車で淀屋橋へ、大川沿いの喫茶店で一服。『ファザー、サン』のカタログを見ながら珈琲で何とか夢から脱出。四つ橋通りの江戸堀にある若狭ビル五階のCalo B…

母と子

アレクサンドル・ソクーロフの『マザー、サン』を京都みなみ会館で見ました。モーニングショーだったのですが、思わず、何回も眠りに落ちかけました。つまらなかったからではなく、夢を見ている心地がしたからです。母を看取る息子、母と子の風景が哀しくて…

知は無料時代?

梅田望夫×茂木健一郎との対談があったんですね、クリントン元大統領のジョークが面白かったです。クオリア日記で笑って下さい。 そうです、茂木さんが梅田さんの言葉として書いているように「インターネット上に、ようやく、知識が無料である環境が整いつつ…

天野川と菊人形

病院で診察、13階のレストランからの眺望はいいもんでしょう。天野川です。右手に七夕のカササギ橋があります。市民ホールの前で大菊人形が飾られていました。駅で紅葉情報を確かめたら、見頃はまだですね、来週あたりぐらいかなぁ、今日はソクーロフの映…

父と息子

ソクーロフの映画『ファザー、サン』を観ました。父&息子の物語です。父が息子を愛するということは、「苦悩」を与えることであり、息子が父を愛することは、「苦しむ」ことで「悩む」ことででしか表出はない、父と子が天蓋の屋根でサッカーを興ずる様とか…

古本のようでない古本市

三月書房さんが恵文社一乗寺店の大古本市に参加するんですね、三月記によると、古物商の鑑札を持っていないけれど、エントリーということで、参加、昨年が初めてで出品の八割方が売れたと言う。 平安堂長野店とか、新刊書店が古本を併売という切り口が増えて…

丸激トーク・「いじめ」

又、ビデオニュース・ドットコムの丸激です。内藤朝雄さんの『マル激トーク・オン・ディマンド 第293回(2006年11月10日) いじめを無くすためにまず私たちがすべきこと』を126分、視聴しました。色々と勉強になりましたね。左も右も共同体主義に毒されて…

文庫の夢?

『風旅文庫』、『風旅叢書』っていうか、そんなイメージで雑誌『風の旅人』の編集長佐伯剛さんは酔夢を見たらしい。その思いをブログにエントリーしているが、僕は思わず、ミクシィの方にコメントしてしまった。でも、一晩置いて、又目覚めれば様々なハード…

丸激トークライブin立命館・愛国心って

『ビデオニュース・ドットコム』の会員登録をしたもんだから、京都の立命館で公開収録された『ちょいとみんな元気ないんじゃあない』をアクセスしたら200分以上の長さで他のことが出来なくなり予定が狂ってしまった。ビデオニュースの丸激は僕の興味のあ…

アルチスト/アルチザン 

花田清輝の『スター意識について』を引き続き引用してみる(p312〜3)。しかし、この時代、アルチスト、アルチザンという二分法が有効だったのですね、純文学、純文学でないもの(中間小説・大衆小説)が違うものであるという了解、芥川賞と直木賞があ…

格差社会からパトリオット、パーリアとは

花田清輝の『スター意識について』の続きを引用するつもりが、市の明るい選挙推進協議会主催の『白バラ講座』に行って来ました。講師はジャーナリストの二木啓孝で、ウィキペディアの記事も面白いが、予想以上に面白かった。千人ぐらい収容できるホールで、…

スター意識?

市の中央図書館に昨日行って来たら永井荷風全集(岩波書店)のうち一昨日リサイクルで頂戴しなかった巻数がありました。これで28巻の内、24巻、28巻が欠本で、26冊揃ったことになりました。花田清輝著作集の方はあれで終わりですね、?巻の『胆大小心…

リサイクル本花田清輝

図書館のリサイクルで岩波書店『永井荷風全集』(全28卷)と、でも、端本が17冊ですが、未来社の『花田清輝著作集』?、?、?巻、単行本は山本七平著『一下級将校の見た帝国陸軍』(朝日新聞)、藤原新也の『沈思彷徨』(筑摩書房)を頂戴しました。昔持っ…

いじめ/いじめられる、カミングアウトしようよ、

Freezing Point さんのエントリーから知ったのですが、深夜ネット放送された「オールニートニッポン:いじめ自殺を食い止めろ!」を長時間聴きました。 ★雨宮処凛 (作家) ★石井政之 (ジャーナリスト/NPO法人ユニークフェイス代表理事)★大沢秀明 (「い…

タンポポベビー

榎本香菜子の今年の主体展の作品がアップされました。

読書週間か?

bk1を覗いたら、読書週間にちなんで田口久美子の『書店繁盛記』について書かれていました。みーちゃんさんの辛辣な批評がアップされていましたが、その筆力の勢いに圧倒されて思わず、「はい」に投票してしまった。そこにポプラビーチについて言及していたの…

綿矢りさ×笙野頼子

◆森岡正博さんの『加藤典洋のエロチックな時評』に関するコラムで、森岡さんは自戒を込めて語っている。僕は森岡さんの『感じない男』に感じなかった男だったので、かようなコラムに言及する資格がないかもしれないが、 http://d.hatena.ne.jp/kanjinai/2006…

死を越える生、合掌。

白川静さんがお亡くなりになりました。★白川静さん、信実の道を逝く - 風の旅人 編集便り 〜放浪のすすめ〜 今年の一月、雑誌『風の旅人』の編集長佐伯剛さんはブログでこのようなことをおっしゃっていました。 私は、「風の旅人」の創刊の時から、正しいこ…

永沢光雄さん、合掌。

AV女優 僕の大好きな『永沢光雄』さんもお亡くなりなった。若い!あなたの『AV女優』はルポとして語り継がれる名作でした。 永沢さんは、まだ、47歳だったんだ、最初に読んだ『AV女優』はショックでしたね、広島弁を喋るAV女優が登場しましたが、…

蠅の王

河合隼雄文化庁長官の後任に、近藤信司文部科学審議官をあてる人事を閣議決定という記事がアップされましたね、新潮文庫百冊フェアで二冊買うとYONDAのタレ?パンダ人形をもらえるので、(まだ、餓鬼ですね…) 無人島に漂流した少年達の物語『蠅の王』…

ソクーロフの映画を上映して! 

アレクサンドル・ソクーロフ DVD-BOX (孤独な声/日陽はしづかに発酵し…/ファザー、サン)出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2006/08/26メディア: DVD購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (17件) を見る ソクーロフのヒトラーをモデルにした映…

森岡正博講演会

ある人に訊かれたのですが、思い出さなくて、「りんごさん」の掲示板よりコピペしました。興味ある演題ですが、年寄りでなく若者たちが参加して欲しいですよね、オヤジは遠慮しようと思っていますが、お知らせメモです。 日時:11月 19日(日)午後1時…

いじめ、見たくないものは存在しない

「みのもんたの朝ズバ!」が連日いじめ問題を取り上げている、視聴者からの本人確認した投稿数も五千通を越えており、それを資料に報道しているのですが、一方でいじめによるニュースが後をたたないですね、それに対する学校の対応を聴くと、やっぱりなぁと…

東福寺の紅葉は来月ですね

よい天気だったので、紅葉の景勝の地、東福寺に行ってみたのですが、緑が濃く、紅葉はまだ早かったですね。境内をゆっくりと静かにまわることが出来ました。来月の半ば頃、もう一度出かけるつもりです。 http://www.tofukuji.jp/index2.html

責任販売制がスタート

松岡正剛千夜千冊1-7・特別巻ボッコちゃん 本屋での責任販売制がやっと具体的に歩み出したのかな、取次サイドで、そして講談社が実施を始めたというのが大きい、でもホンの二点のみですが、これから広報の意味でも本屋さんの意識改革の意味でも旬で話題性…

前回の続きエロい語尾変化?

ちなみに毎日新聞の記事によると、岡崎さんの本に囲まれた人生の始まりは大阪N市の高校時代で、近所の大工さんに文庫専用の五段の棚を作ってもらい「岡崎文庫」と呼んでいたのがスタート。 ★okatakeの日記 その記念すべき一冊目は星新一の『ボッコちゃん』…

本屋さんで働きたい人のために

本屋のほんねさんが連日、街の本屋の慢性的人手不足を訴えています。 http://d.hatena.ne.jp/chakichaki/20061025 http://d.hatena.ne.jp/chakichaki/20061026 僕の身近にも大学を卒業して、まだ就職していないヤツがいる。就職場所がないと言うのですが、こ…